「オリジネーター・プロファイル(OP)技術研究組合」を設立しました

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記事作成日: 2023/1/17

私たちは国内外のメディア、広告関連企業などとともに「オリジネーター・プロファイル(Originator Profile=OP)技術研究組合」を設立しました。

オリジネーター・プロファイル(OP)技術は安全なインターネット環境を提供するための仕組みで、ブラウザなどで採用される「Web 標準」を目指しています。インターネット上のコンテンツ作成者、デジタル広告の出稿元などの情報を検証可能な形で付与する技術で、信頼できる発信者を識別可能にすることで第三者認証済みの良質なメディアとコンテンツをインターネット利用者が容易に見分けられる仕組みを確立し、フェイクニュースやアドフラウドなどの氾濫を抑止することにもつながります。

OP 技術研究組合は今後、慶應義塾大学サイバー文明研究センター監修の下、国内の主要広告会社とも連携して日本国内における OP の仕様策定と試験実装を進め、Web 標準化と社会実装を目指す取り組みを進めていきます。そして、国内での研究で得られた知見をもとに、Web 技術の標準化団体である W3C (World Wide Web Consortium) などにも提案をし、世界中の人々が安心して利用できる健全なインターネットの発展に貢献することを目指しています。

オリジネーター・プロファイル技術研究組合理事長を務める村井純・慶應義塾大学教授の話

「情報技術 (IT) の進歩は私たちの社会に様々な恩恵をもたらしました。インターネット、ソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS) などは社会に大きな利益をもたらす一方で、フェイクニュースなど有害な虚偽情報の拡散を許し、ニュースの信頼性が損なわれるなど負の側面も目立ち、大きな社会問題となっています。デジタル広告の分野でも、耳目を集めることを目的としたいわゆる『アテンション・エコノミー』の横行で市場の健全性がゆがめられてきました。

そこで私たちは『オリジネーター・プロファイル (OP) 』と呼ぶ新技術を提案しました。デジタル化した符号でコンテンツ発信者の情報を開示する技術で、メディア、広告などで利用が進めば、ネット空間の健全性が保たれ、公益性を高めることにもつながります。  OP の実用化に向け、昨年 12 月に非営利共益法人『技術研究組合 (CIP) 』を設立しました。CIP とは、企業や大学などが協力して新技術開発を行う相互扶助組織です。設立した CIP の下、OP の実用化、社会実装を目指します」

オリジネーター・プロファイル(OP)技術研究組合の概要

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