デジタル空間に、もっと信頼を。
参画企業一覧



2023年10月時点
Originator Profile 技術研究組合とは
Originator Profile 技術研究組合(OP CIP) は、インターネット上のニュース記事や広告などの情報コンテンツに、発信者情報を紐付ける Originator Profile(OP)技術を研究開発します。
OP CIP は、信頼できる発信元からの情報だとインターネット利用者に表示することで、デジタル空間の信頼性向上を目指します。
お知らせ
- 2023/10/3 Originator Profile技術研究組合の新規組合員について
- 2023/6/6 Originator Profile技術研究組合の新規組合員について
- 2023/4/10 G7 群馬高崎デジタル・技術大臣会合の「デジタル技術展」でOP技術を出展
- 2023/3/24 Originator Profile技術研究組合の新規組合員について
- 2023/1/17 「オリジネーター・プロファイル(OP)技術研究組合」を設立しました
Originator Profile 技術とは
Originator Profile 技術は安全なインターネット環境を提供するための仕組みであり、ブラウザなどで採用される Web 標準を目指しています。情報コンテンツの作成者や配信サイト運営者、あるいは広告主といった、発信者の実在性と信頼性を確認できる情報を付与します。作成者や組織名のような企業の基本情報に加え、例えば企業姿勢、編集方針、報道責任、編集ガイドライン、プライバシーポリシーのような信頼性に資する情報も含め、第三者による確認を受けた上で署名付きで付与し、ブラウザでの自動検証や認証アイコン付きで表示する仕組みです。

公正な第三者認証機関によって確認済みの情報が記載された ID をコンテンツに付与することにより、コンテンツとその流通の透明性を高め、メディアと広告主の双方がそれぞれ信頼できる掲載先と配信元を確認可能になり、責任のある記事やメディアの露出と価値の向上に繋がります。
従来の Web では発信者などの情報はサイトの運営者による記載を信用するしかなく、検証する技術的な手段がありませんでした。コンテンツ流通の透明性と検証可能性を実現する Web 標準技術を開発し、様々なステークホルダーが参加する仕組みを整備することにより、ネット空間の健全性と信頼性を高め、産業の更なる発展や公益性の向上に繋げます。
Originator Profile 技術研究組合が目指す世界
Originator Profile 技術によって情報の発信者や流通経路、広告主を透明化することで、様々な問題を解決できます。
- なりすましや改変が見える化されることで、Web利用者が透明性の高いコンテンツを閲覧できるようになる
- フェイクニュースや安易な関心獲得による広告収益が得られにくくなり、適正な Web メディアやコンテンツの配信者の権利利益侵害を低減できるようになる
- 広告枠が設置される Web コンテンツの発信者が明確になることで、広告主が安心して広告出稿ができるようになる
ただし、Originator Profile技術は、それ自体がメディアや広告主の峻別を行うものではありません。現存する認証機関などが、Originator Profile技術を活用して Web の世界をより健全で公益性、透明性の高いものとするための技術です。
Originator Profile 技術は現在、国内企業を中心とした実証実験を行っている段階ですが、そこで得たフィードバックを元に、更なる開発と社会実装を進め、Web 技術の標準化団体である W3C(World Wide Web Consortium) などにオープンソースの実装と共に仕様を提案します。
W3C における標準化活動と並行し、世界中の Web コンテンツ業界、オンライン広告業界、ブラウザベンダーらへの提案と協力を進め、全ての人が安心して利用できる健全なインターネットの発展に貢献する取り組みを続けます。
Web メディア・広告主の皆様へ
現在の Web メディアでは、読者の関心を引くことだけを狙った「アテンションエコノミー」を背景に、事実を伝える記事よりもフェイクニュースのような目立つ記事の方が利益が上がる構造が存在します。これは Web コンテンツ発信者の存在を確認し、発信者が担保してきた信頼性を可視化する一般的な手段が無いことが大きな原因の一つです。 Originator Profile 技術は情報の閲覧者や広告配信システムから、適正なコンテンツ発信者が提供する記事やメディアを識別可能にし、インターネットの情報流通をより健全化できます。良質な情報コンテンツの提供を目指す Web メディアの皆様は、ぜひ是非本組合にご参加ください。
また、現在のインターネット社会では、検索結果に偽サイトなどが表示されたり、SNS でフェイクニュースが拡散されるなどしています。これにより広告主は、不適切な Web メディアに広告が掲載されることを完全に避けることは難しい状況です。 Originator Profile 技術は、Web メディアの情報コンテンツを識別し、また配信記録を残すことで、適正な広告のマッチングの促進やブランド毀損を防ぐ技術でもあります。